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red rocks,zionクライミングツアー

ゴールデンウィーク前後でレッドロックス、およびザイオンでクライミングしてきました。

今回の目標はザイオンのIron messiah 5.10 10p。

ザイオンはどちらかというとエイドか5.11後半以降の厳しめのマルチが多いのですが、このルートはピッチ数、グレードともにマイルドでとりつきやすいため人気ルートとなっています。

4年前の年末に一度計画していたのですが、そのときは雪が降って中止。その後山スキーに明け暮れていたため放っておいた課題です。

で、いつまでも放っておくとカビが生えるので、3月早々にスキーシーズンを終え、片付けてきました。

今回はメインはレッドロックスでのクライミングだったため、天気を見てラスベガスから一日で行って帰ってきました。

そのため2時起き3時出、7時に取り付いてその日のうちに帰るという非常に慌ただしいクライミングとなりました。

以下簡単にルート説明。

Iron messiahはSpearheadの顕著なコーナー(というかピラーにも見える)拓かれたルートで、赤い線で示したラインをたどります。ラインは自然で直線的、それに加えて初登がソロというのも素晴らしい。

下部はフェイスが混じりますが、3p目以降、コーナーをたどります。

3p目の終了点から。

トポによってピッチの切り方は結構違うのですが、70mロープを持ち込んでいたため、ここからは2pずつリンクして登る。

ちなみに先行していたカナダ人パーティは細かく切ってました(おかげで待たされた)

4-5p目を登る。なんかいまいちプロテクションの取れない25mを登ると後半の25mはスクイーズチムニー。要所で休めるとは言え、疲れるし、ギアもそんなに無いのでランナウトするのでやや気を使います。

8-9pを登る。実質的な最終ピッチ。最後ということもあるけど、スクイーズからフィンガーまで結構いろいろ出てきて疲れるピッチだった。50mのバックロープが足らなくなって解除したので、60m近くある長いピッチ。

で、この上は頂上に出るピッチなのですが、あまりきれいでもないため登らないのが一般的なようなのでここで終了。というか先行待ちで結構時間切れだったということもあります。

下降は同ルート。これが一番神経を使った。

まずチムニー沿いなのでロープドラッグがきわめて起こりやすいルートであること。実際チムニーの中に回収不能のロープの残骸があったりもした。

ここはとにかくチムニーの外のアンカーをつないで下降した。

そしてもう一つがアンカー。なんか岩に穴開けてアングルを突っ込んでグルーで固めたようなアンカーばかりだった。

先行のカナダ人もかなりビビッてたけど、まぁあのでかい連中で抜けないんだから大丈夫だよなぁ。。。と信じて降りてきました。

しかし久々に充実、感動したクライミングであった。

グレードはよく分かりません。ピッチの切り方によって大分違うんだろうなとは思いますが、とにかく核心は最後の3p(6p)でしょう。

各ムーブは5.9を超えることは無い気がしますが、とにかく長いのとギア重いのと、ランナウトと高度感とで5.10中盤ぐらいには感じました。

この他レッドロックスでもいろいろ登ってきましたが、北米はこういう長いクラックがいくらでもあってうらやましい限りです。

また力を付けていろいろ行きたいですな。