さてさてこれも宿題になっていた「見張り塔からずっと」をうちの若手エースの一人と行ってきた。このルートはすごい知り合いの12クライマーたちがビバークするのが普通という「ルーファイ&スピード&精神力」のルートだ。事前の予習はしっかりと、AR君とも入念に段取りを打合せし出発。もちろん出発はヘッデン出発。下山の負荷を減らすために。夜が明けてくるころ錫杖前衛壁の姿が見える。
今日は天気があまり持たないとの予報(今シーズンの週末は特に天気が悪い。。。)見慣れた錫杖沢を左手にどんどん前衛壁方面へと登っていく。AR君に将来登攀するであろう注文の多い料理店の取りつきなどを説明し「見張り塔からずっと」のとりつきへ。
はじめの三ピッチは階段状。重いけどB会のMTさんがいう「W60m持ってった方がいいよ~」というアドバイスのおかげでガンガン引っ張っていく。伸ばせるだけ伸ばせるので重いがあとが後が楽。
今回も色々な情報収集が役に立つ。B会→P会への12クライマーの(心)さんが「はじめは余裕なのでかましてたら後で大変な思いをした」というのを思い出しスピードを上げる。出来るだけのばしまくって下部ピッチを抜ける。
途中一時ロープをかたずけ歩き。多分これであろう尾根を越えると噂の大洞窟が!!(霧の向こう)
これか~核心と言われるピッチは~!大洞窟の左側を登る。手掛かりはあるが濡れてる。。。こわい~!恐怖心と闘いながらスモールカムを決め登る。 ひいひいぜいぜい言いながら登りましたが、フォローのAR君は余裕。。。わかいっていいな~~~ 。その次のピッチのトラバースもかなり痺れました。
最終ピッチ。雨が降ってきて右のクラック、真ん中のクラック、左のルンゼという選択肢がありました。が、安全を考え左のルンゼを。あとで見返すと真ん中のクラックが正当ルートかと思われました。
さてここからは本峰&ピッケル&錫杖見つけに参ります。結局本峰は藪に閉ざされいけません。山頂のピッケルと錫杖は小雨の中何とか見つけました。
とりあえず抜けたのは13:00。予定よりは早く行動出来てる。さっさと下山。ルートには基本赤布が巻いてあるが藪深く・沢荒れていてわかりにくい。
何とかかんとか無事錫杖沢出合につき一息。朝にテントを張ってた人達はもういない。何とか槍見温泉の駐車場までヘッデンなしで帰還できました。