メンバー:T,A,T,I,T
「八ヶ岳」タグアーカイブ
2019.12.14-15 八ヶ岳:ジョウゴ沢・裏同心ルンゼ
メンバー:T君、Iさん、Nさん(会友)、Tさん(他会)、T記録
当初はテント泊予定、しかし非常に寒くひよって赤岳鉱泉素泊まりにしてしまった。。。アイスキャンディは発達途中!
一日目はジョウゴ沢で遊ぶ予定だったが満員御礼。1Pの小さい滝と支沢の方へ眼を向け適当に遊ぶ。
くだりは懸垂。自炊場所の確保の為早めの行動!(といいながらビールが目的…)
赤岳鉱泉生ビールで乾杯~本日はお疲れ様でした!!!(ほぼ何もしていないが…)
二日目は裏同心ルンゼへ、こちらの取りつきも昨日同様満員御礼!
今回は初アイスのT君もリード練習!
最後の滝に到着!どんどん登っていきツメて大同心が大迫力!非常に充実した山行だった。
2017.02.12 八ヶ岳:醤油樽の滝
2012.04.29 阿弥陀岳北西稜
ひろみ,いちろー(記)
連休前半は阿弥陀北西稜へ。
腐った雪の腰~胸ラッセルに苦しみ、氷結が溶けて脆さ全開の岩にハラハラしましたが、そこそこな天気の下で絶景を楽しみながらの登攀でした。
0600 美濃戸
0800 登山道から北西稜取付きへ
1200 小ピーク着
1320 1P目スタート
1420 1P目終了
1500 2P目終了
1525 3P目終了
1610 4P目終了
1710 阿弥陀岳頂上
1900 行者小屋
1925 同発
2130 美濃戸
道の駅こぶちさわで2時間ほど仮眠して美濃戸口へ。
林道は全く凍結がなかったので車で美濃戸まで入ることができた。
南沢を行者小屋のすぐ手前まで登り、右へ逸れる。登山道を外れると、トレースはかすかになり、すぐに膝くらいまで雪に潜るようになった。
涸沢を思ったより長く登り、右手の樹林帯へ。ルンゼを渡って北西稜直下の露岩っぽいものを目指して急な樹林帯を登る。雪が深く胸ラッセル。露岩の正面に出てしまい、どうにも稜上へ上がれそうにないので右から巻くために再び胸ラッセルしながらトラバース。稜上に出てからさらにラッセルと藪漕ぎをこなしたところで右手後方からの明瞭なトレースに合流した
小ピークにてハーネスを装着。コンテで取付きを目指すが,支点が全く取れず,アンザイレンしている意味が無いばかりかむしろ危険だった。雪が少なくて脆い岩が露出している箇所も多く,緊張した。
1P目(III)。残雪上をトラバースした後に,ボロボロの草付きを登る。手も足も信用出来なくてグレードの割には大変だった。ペツルのハンガーボルトが打ってあるが,打ってある岩ごと崩壊しないかと心配だった。
終了点ではペツルとハーケンで支点を作っていたのだが,ビレイ中に足元の雪が崩れてテンションをかけた時にハーケンが簡単に抜けてしまった。固定分散にしておいて本当によかった。
2P目(III)。ルンゼ状を稜線まで。傾斜は寝ているがとにかく脆くて嫌な感じだった。
3P目(IV)。バンドを左へトラバース。雪があると悪いみたいだが,ほとんど登山道だった。
4P目(IV +A0)。一段上がって右へ。凹角のスラブを登り、稜の縁のガバを持ってマントルして終了。ここも雪は全くなし。最後の凹角スラブはフリーでも行けそうだったが、疲れ果てていたこともあり、落ちるよりはということでA0した。ひろみ氏はセカンドながらフリーで登ってきた。
余裕がなくてランナーの取り方がまるで初心者みたいだったのは反省
ここでも微妙にスタカットで登ったり,コンテに切り替えるときにロープを絡ませたりして時間をロス。このあたりは何とかしたい。
頂上で一休みして中岳沢経由で行者小屋へ。頂上直下の急斜面が意外と悪くてほとんど後ろ向きで降りた。
2011.01.29-30 赤岳
行程:
(1月29日)美濃戸口11:40・・・14:30赤岳鉱泉(テント泊)
(30日)赤岳鉱泉6:50・・・(文三郎尾根)・・・赤岳山頂・・・(地蔵尾根)・・・赤岳鉱泉(お昼ごはん+テント撤収)
・・・14:55美濃戸口
(1月29日)
新宿駅を7時20分に発つ高速バスに乗り、中央道茅野バス停まで向かう。茅野バス停から茅野駅まで早足で20分位歩き、10時20分茅野駅発の美濃戸口行きのバスに乗り換える。
どちらのバスも空いていた。美濃戸口には11時位に到着。冬の八ヶ岳ははじめて。
そもそも赤岳自体、高校生の時、夏に1度登った経験があるだけなので、とにかくわくわくしていた。
公共交通機関でも快適なアプローチに感動した。
美濃戸口から赤岳鉱泉まではゆるい登り坂を歩く。道が林道から山道にかわってもトレースがしっかりついていて安心。でも息があがった。
(1月30日)
朝から雪が降っている。とりあえず行けるところまで行くことで出発。行者小屋からアイゼンをつけた。
途中、一瞬霧が晴れ、山頂のあたりの山のラインが見えた。ものすごくきれいな景色に心が沸く。
高度が上がるにつれてピッケルを持っている側の手が冷えてきた。
ピッケルを左右交互に持ち替えて、空いているほうの手を手袋の中で握って温めながら登ったが、稜線に出て吹雪にさらされるといよいよ冷えて、結局山頂付近ではピッケルをぶらさげて歩くことになってしまった。
手の防寒について考え直さなくてはいけないと反省。
山頂付近の岩場の辺りでは、手を冷やさないことで頭がいっぱいで、ずれた帽子とサングラスで視界も狭くなって、楽観的な私もさすがに非常事態の気配を感じてみたりしていたが、Mさんはいつもと変わらない様子で先を歩いていくので、きっと山頂が近いからだろうと考え、安全に歩くことに集中した。
山頂が見えたときはすごく嬉しかった。
あとからMさんに、このときのことを聞くと、文三郎尾根を引き返すより、地蔵尾根まで出て下ったほうが早いから進んだとのこと。Mさんの的確な判断や行動力に感謝。
下りは地蔵尾根をシリセードしながら降りた。あっというまだった。楽しかった。
樹林帯に入るころには、心配の種だった手もポカポカ温まっていた。はじめての冬の赤岳、無事に登頂して下山できて本当によかったし嬉しかった。一緒に行ったMさんには二日間とにかくお世話になりっぱなしで、おそらくだいぶ心配もかけてしまった。一人で行くより大変な思いをさせてしまったと思う。大感謝です。
2011.01.08-09 赤岳主稜
平成21年2月、ガイド山行で行った赤岳で文三郎道を登っているとガイドさんに
「あそこも登れるんですよ」と指差された。
見ると岩壁に人が張り付いている。
その後、頂上小屋でそのPTと出会ったが、当時ロープの扱いも知らなかった自分にとって
フル装備のアルパインクライマーは別世界の人間に見えて同時にバリエーションルートへの憧れとなり、
山岳会への参加を考えるきっかけになった。
あれからずっと憧れ続けていたあのルートを
今回、自分たちだけで行くことになった
8日赤岳主稜、9日小同心クラック山行報告
8日
0540 美濃戸口
0820 赤岳鉱泉
0930 鉱泉発
天気が持つのは初日のみという予想だったので初日に時間のかかる小同心クラックをやる案だったが
時間通りに登攀しても帰りはヘッ電歩きとなるためPT内で話し合い赤岳主稜に決定。
BCとなるテント設営後、登攀準備をして出発。
1000 行者小屋
1110 赤岳主稜取付き
既に先行PTが1組取り付いているのが見える。
文三郎道からトラバースして取り付きに到着。
特徴的なチョックストーンがある1P目だ。
オーダーは、M&U、A&(会員外)となる。
憧れだったルートということでUさんはリードを全て任せてくれた。先頭PTも私達となる。
しかし・・・難しい。
結局1P目凹角のチョックストーンは残置スリングでA0。
他の皆は、切り抜けたらしく後で「Tシャツに素手なら登れたよ」と言ったら「そりゃそうだ!」と皆で笑った。
好天の中、振り返れば素晴らしい景色が見えて横を見れば昔の自分のような一般登山者からの
眼差しがあるのにただただ、目の前のルートファインディング、ロープワークに集中する。
先頭の自分のミスで内田さんはもちろん、4人全員の行動に支障が出てしまう・・・。
「あ~すれば良かった」「こ~すればもっと早かった」という思いばかりが頭を巡った。
3~4P目辺りから先行PTにすっかり追いつき待ち時間が多くなってきた。
他のルートでも知っていれば抜けるのかもしれないが向こうも自分も初めてのルートなので大人しく待つ。
フォローの女性には終了点で会う度に「スイマセン、スイマセン」と言われた。
核心部、私は、直前に華麗に抜き去っていったガイドPTが登った右のルートを選ぶ。
稜上に出てUさんのビレイが終わると後続A、PTはセオリー通りに凹角を上がってきたので一枚パチリ。
稜上のミックス状の斜面を上がって最後の岩場を越えると終了。
1610 山頂
日がすっかり傾いている。途中から出てきた風も山頂付近ではさらに強くなっていたので
写真を撮ると足早に下山開始。
1730 地蔵尾根を経て行者小屋地蔵尾根をシリセードで下りたが行者小屋からはヘッ電が必要だった。
1800 鉱泉着
無事にBCへ帰還。
肉体的にも精神的にも充実したと同時にとても疲れた一日だった。
食料担当を引き受けてくれたUさんの料理はとても美味しくて、皆はお酒が進んだようだった。
9日
朝飯が旨い。恐るべしUシェフ。恐るべしオートミール。
0720 鉱泉発
曇り空。目指す小同心は厚い雲の中だったが予定通り小同心クラックへ出発。
Uシェフの夕飯と朝飯が効いているのか疲れは無し!
急登をグイグイ上がっていく。
0900 大同心基部
完全に雲の中。吹雪。
基部まで来ているのに、目の前の大同心が見えない。
当初「せめてトラバースして小同心取り付きまで偵察を」という考えもあったが、全員一意で敗退決定。
0930 鉱泉着
アイスキャンディを登る。
経験を積んできているAさんは動きが変わってきた。
本日中の撤退が決まり、夕飯の餃子鍋を昼飯として調理するUさんの食材さばきも変わってきた。
やっぱり旨い・・・鉱泉で会った山仲間は隣で何だか高級そうな鍋を作っていて「食べっこしましょう」と話していたが、
気づいたらこちらの鍋は完食していた。
Uさん、ごちそうさまでした。
1600 鉱泉発
1730 美濃戸口
いつもの延命の湯に入り中央道にて帰宅。
憧れの赤岳主稜で、報告も長くなってしまったけれど当然ゴールではなくスタートでした。
冬期バリエーション、アルパインクライマーとしてはまだまだ未熟で勉強すべきことは沢山あると痛感した山行でした。
まずは文三郎道を上がる | 主稜取り付きにてU、Mペア |
主稜を登るUさんAさん | 核心部を越えるIさん |
翌日の小同心クラックは吹雪の為敗退 | |
2010.12.4-5 阿弥陀岳南稜
参加者:Ichiro,Mataro(記)
去年、吹雪で敗退した阿弥陀南稜へのリベンジです。
12月4日
6:30都内合流後、中央道を走る。 天気は快晴。
でも「周囲は快晴だけど、八ヶ岳だけ雲を被ってる」なんてしょっちゅうなので、最初は半信半疑。
その後、八ヶ岳がハッキリ見えた時点で二人とも歓声。
富士山から南アルプスから八ヶ岳までハッキリ見える。
軽食&トイレに寄ったPAにいた十数分の間に雲がかかってきて一時は不安になったが
結局、2日間で雲を見たのはコレが最初で最後だった。
10:30出発
数日前に降ったであろう雪で、舟山十字路もうっすらと雪は積もっていた。
旭小屋からでは無く、今回も直接稜線に取り付くルートを選ぶ。
13:00 立場山
朝は風が強かったせいか樹林帯でテントを張っているPTが多い
今はほぼ無風のため、このまま進む。
途中、テントを張っていた先行PTを出会い談笑。
「最高の景色ですね」
14:40 P1
目の前の南稜、右手前に赤岳、右後方には編笠山と権現岳。
振り返れば、遠くに富士山、南アルプス、中央アルプス北アルプスと日本の名峰達がズラリ。
P1P2の間でテントを張り幕営準備。
夕焼け時には、すぐ裏のP1へ行きまた絶景を楽しんだ。
12月5日
素晴らしい日の出を眺めてからの出発。
この日は先頭PTとなる。事前の調べ通りP2、P3と左から巻く。
08:00 P3取付き
核心部のP3にてロープを使用。
取り付きにはリングボルトにワイヤーがかけてあった。
1P目Ichiroリード
ビレイポイントは風も無く寒い思いはしなかったがルンゼ内は風があり
ビレイ中は寒くコールも通らなかった。
程よく雪のついたルンゼを登っていく。
2P目Mataroリード
トレースは左の草付きに向かっているが引き続きルンゼを上がる。
ピックを刺し、足を蹴りこんで快適な登りで殆どが雪面だったが、
氷あり、草付きあり、岩ありと楽しい箇所だった。
終了点でロープを解いて、再度稜線歩きとなる。
P4を右に巻いたあとは、360度絶景の山頂へ。
09:30 阿弥陀岳山頂
一向に雲が出る気配の無い中で長めの休憩を取って
この貴重な快晴の景色を楽しんだ後、御小屋尾根にて下山。
13:30 舟山十字路
去年は自身の初アルパインで「付いていくだけ」で天候に恵まれず敗退となった阿弥陀南稜を
今回、Ichiroさんと二人で2日間爽快に登れたのはとても良い経験となったと思い
今冬シーズンの初山行としても素晴らしい内容になった。
P1から阿弥陀岳を望む | P1からの夕日 |
夕焼けの阿弥陀岳 | 山頂から見る南稜 |
山頂にて | |