2016.5.29 大台ケ原 千石ぐら「サマーコレクション」

9ピッチ:最高グレード5.10c

参加者:S(会友)&T

やっと念願の「サマーコレクション」を登る事ができた。

1週間前の予報では当日快晴だったが、前日の予報では午後過ぎから崩れそうとのこと。「日本一の多雨地帯の大台ケ原なのでもっと早く崩れるかもしれないね~」「遠くから来ているので、きっと山の神様が登らせてくれるだろう!」と大台ケ原駐車場で入山祝いをしながら色々話し込む。酒もつまみも底を着いた所で車中泊。

AM6:30起床 7:30からの西大台利用調整のレクチャーが始まる。天気崩れるのが不安だったのでギア類を全てつけて講習に望みすぐに動けるようにした。

AM8:00講習終了。出発。今回は先行Pがいたので取り付まで迷うことなくAM9:00到着。

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AM10:00登攀開始:先行Pの出立を待ち本日最後の4P目で取り付く。

 

1P目:5.5 35m ノープロテクション。チムニー内を登っていく。DSC_0491-1

 

2P目:5.10b 30m 1P目終了点にかの有名なサマーコレクションのプレートが掲げられていた。やっとあえたぜ~!さてこのピッチ出だしのトラバースがバランシー。しかしボルトがしっかりしているので安心して登りに集中できる。しかし上部のレイバック?気味の所でバランスを崩しフォール。。。まだまだだな~

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3P目:5.10a 47m 個人的にはこの岩場の岩質と形状が伊豆の城山南壁に似ているなと思いながら登攀。丸みを帯びたホールドや時々出てくるポケット。全体的にスラブなところ。50mぎりぎりまで引っ張るので最後の方はロープ重っ・・・

 

4P目:5.10c 15m このルートの核心ピッチ。「なるほど、なるほど~どうしようかな~」スピード重視でA0しちゃえと抜けてしまう。あとから考えたら勿体無かったかなと・・・ところでサマコレの各ピッチの終了点は丁寧に2セットづつ打ってある。これを開拓してくれた方々の心遣いが感じられる。

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5P目:5.8 30m 大概の人は4~5P続けて登っているようだが我々はシングル50mだったので4P、5Pと切って登った。個人的には5.8以上にグレードを感じた。

 

6P目:5.7 35m 森の中トラバース。土の上も歩く。ボルトも少なめで靴にドロがつくのでグレード以上に緊張する。

 

7P目:5.8 30m このルートのハイライトピッチ!ハンドトラバース!来る前からどんな所だろうとワクワクしていた。初めは階段右上ランペ。そこから左へハンドトラバース。全体的に霧がかかり始めてきたので残念ながら高度感は楽しめなかったが。ハンドジャムがガッツリきき、足も良く見れば小さいのを拾える。

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8P目:5.8 25m 霧雨が降ってきて早く抜けたいと言う気持ちがでてくるが、先行の兵庫労山の山岳会の3パーティのスピードが速いくておいつけない。。。一つの山岳会で「サマコレ」を3パーティー6人を出せるなんて強いな~と感心してしまう。こちらのピッチも作者の「高度感を満喫して!」という意図が感じられるボルト打ちだが完全に霧の中。。。残念~

 

9P目:5.8 30m ついに最終ピッチ。本降りになる前に終わりたいとの思いが神様に通じた様で岩がべチャべチャになる前にPM2:45終了点に到着。途中からアルパインチックな雰囲気でのぼりランナウトしてボルトがほしい~と思った所にしっかりボルトが。ここも作者の配慮が感じられる。最後の最後も「ここで噂のツンデレツンハングか~」と思いながら乗っ越し!終了点にもリッパな看板が。

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無事に登攀を終え二人とも大満足!!下山は千石尾根~登山道へ。途中ぶなの森と霧の幽玄な雰囲気があたりを包み「これぞ大台ケ原やねー!!」とテンションあげあげで歩く。

 

PM3:40 大台ケ原駐車場に到着。そのとたん雨が本降りになった。

 

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