この日は鈴鹿の竜ヶ岳を源に東へ流れ出す員弁川のその源流に当たる蛇谷を遡行するつもりで早朝に八尾の自宅を出た。
ものの・・・
名阪国道を走っているうちに、なんとなくモチベーションが下がっていくのを感じて、入渓しようかどうしようか迷ってしまった。
というより、こういうときに無理に計画通りのことを運んで碌なことになったためしがない。亀山を過ぎて東名阪に乗った時に今日は沢はやめて以前から気になっていたイブネにハイキングに行こうと腹を決めた。
朝明渓谷駐車場より川を渡り出発。Co455
青空に映える清水
伊勢谷小屋を過ぎてCo520で林道は分かれ、直進は中峠方面へ。
根の平峠へは左へ。
根の平峠へは左へ。
このあたりで舗装路は終了する
ほどなく旧林道の渡渉点
天高く
渡渉せずに左岸につけられた登山道を沢沿いにあるく。
堰堤左岸に飛び出す。
堰堤上はゴーロ。赤ペンキに導かれて右岸へ。
気持ち良い木陰を淡々と登り、50分弱で根の平峠につく。
根の平峠の西側はシダ類の茂る緩やかな斜面。東面と打って変わり明るい疎林。
タケ谷出会いへと降りる沢型に沿って降りる
Co780で上水晶谷へと転ずる
森の養分豊かな、清水が現れた
上水晶谷。
冷たい水を補給。
コクイ谷方面へ
神崎川本渓の源流部に沿う。快適そうな幕場が広がる。
秋はこのあたりで泊もよろしいかな。
このあとコクイ谷出合は通行不可のため2回の渡渉で迂回。
このあとコクイ谷出合は通行不可のため2回の渡渉で迂回。
御池鉱山跡。銅の採掘が主であったようだ。
このあたりの鉱山は江戸時代
から存在したが、明治から昭和の時代には大平鉱山、コクイ鉱山、高昌鉱山、オゾ鉱山などあ
り、黄鉄鋼や磁流鉄鋼、閃亜鉛鉱、マンガン、銅などを掘削していたとされる。
このあたりの鉱山は江戸時代
から存在したが、明治から昭和の時代には大平鉱山、コクイ鉱山、高昌鉱山、オゾ鉱山などあ
り、黄鉄鋼や磁流鉄鋼、閃亜鉛鉱、マンガン、銅などを掘削していたとされる。
御池鉱山跡の幕適地
往時の賑わいを忍ばせる集落の遺構がそこかしこに。
かつてここで産出された鉱石は、ここまでたどってきた旧千草街道を根の平峠を越え朝明、四日市方面に運搬されていたという。
かつてここで産出された鉱石は、ここまでたどってきた旧千草街道を根の平峠を越え朝明、四日市方面に運搬されていたという。
峠の木陰で一服。至福の時間。
予想よりも早く着いたので、雨乞へ寄り道。
古くから雨乞信仰の対象とされ、下流域の農民が山頂付近にある大峠池に登拝していたことが山名の由来となっている
古くから雨乞信仰の対象とされ、下流域の農民が山頂付近にある大峠池に登拝していたことが山名の由来となっている
西に、東近江市方面を望む
イブネを望む気持ち良い稜線。ゆっくりと雲が流れる。
ススキの穂が伸び始めた。アキアカネも飛び交い、秋の足音。
杉峠の頭
佐目峠からヒトのぼりで
イブネ到着。
広々とした台地を漫歩。時折涼しい風が渡る。クラシへ向け北に転ず
苔の敷き詰められた緑のじゅうたん
クラシは藪のなか。。。。。
イブネに戻り昼食。
行動食はシンプルに、梅干しと白飯のおにぎり。
行動食はシンプルに、梅干しと白飯のおにぎり。
旧千草街道の歴史ロマンにひたる素晴らしい山路であった。
※難路なし。上水晶谷から御池鉱山に至る迂回渡渉箇所付近、および杉峠よりイブネに至るCo1121地点から佐目峠への踏路はテープ間隔広く注意要す。
飲料水確保は御池鉱山跡付近まで沢水で可。