2015.05.30 裏比良 安曇川水系 奥ノ深谷遡行

この記録を書いている5月31日は、当初の予定なら地元の岳友さんに誘われて大峰の前鬼川本流
に行っているはずであったのだが、31日の予報が芳しくなく30日に前倒しとのご連絡があり
30日はPM18:00にやんごとなき所用を控えた中で、残念ながら直前辞退した。
とはいえ前回のGW以来沢に入っておらず、とにかく近場でも沢に行こうと考え、
アクセスその他を考え合わせると『30日・裏比良』との選択肢となった。

以前から中間的な自己評価をここでかけようと考えていた沢が2つ、候補にあり、
それが安曇川水系明王谷に流れ込む二つの沢『口ノ深』と『奥ノ深』であった。
時間に余裕があるとはいえ遡行時間の少し長い『口ノ深』は今回は避け
『奥ノ深』に狙いを定めたのは29日の朝のことである。
メジャーな沢だけに記録も多いが、その中でも特に
『美しい広葉樹林に彩られた、裏比良らしからぬ明るい沢』との文言に
いたく心ひかれたのである。

とはいえ、そんなのどかな紹介の片方で『十九の滝』と異名をとる
数多くの滝をかけた沢である。
はたしてどうなることやら。

【山行実施日】2015年5月30日
【天候】晴れ。遡行開始時気温23℃

【メンバー】単独

【装備】フェルトソール・8x30mロープ

【ルート】坊村、明王院より林道をたどりすぐの駐車場Co330に駐車。
林道を辿りCo443にて入渓。
Co700、登山道渡渉地点にて遡行終了
以降沢沿いに辿り大橋分岐より金糞峠→南比良縦走路にて
南比良峠→大橋分岐→遡行終了点より牛コバへ。

 

→駐車場Co330

【行動時間】8時間(休憩込)

AM05:00 大阪は八尾の自宅を車で出発。下道をつなぐ。
R170~R1~R367にて京都市内から大原経由で
AM07:20 滋賀県葛川坊村のキャンプ場を左対岸に見るとすぐに右手に
『明王院』入り口の看板。ここを入り、まずは
地主神社に参詣、山行の無事を祈念する。
近くのきれいな公衆トイレで軽量化を済ませ、
車をさらに少し林道の奥まで運び左手の駐車場に止めて支度をする。

AM08:05 支度を終えて、のろくさと林道を歩き始める。

20分も歩くと、本流の三の滝への降り口に出会う。

少し先へ行くと、三の滝の水源の一つとなる湧水が、水場として右手に出てきた。
一口掬う。ウマイ。柔らかく、甘い味がする。
甘露だ。まさに甘露。

伊藤新道の出合を右手に見れば、シロクラを左手に控えた口ノ深谷の分岐は近い。

シロクラの壁がそびえた口ノ深谷出合で
若い単独行者が谷への入り口を探していた。

更に五分ほど歩みを進め白滝谷を右から合わせる二本目の橋を渡った左手に奥ノ深谷の
降り口がかなりわかりやすく踏まれている。

写真左手奥には沢床から1.5m程高くなった平らな台地があり、幕適地となる。

AM08:50

いつものように、上流に二礼二拍手一礼して入渓
『山の神様、本日も一日、遊ばせていただきます。どうかよろしくお願いいたします。』

しばらくはゴーロかな・・・・と歩みを進めると早速滝場が始まる。
テンポが速い。

降雨が少なかったとはいえ十分に水量もあり水勢もある。
小さな滝も立派な釜を持っており、ブナやナラやクヌギの葉を通して
明るい陽光が碧水を輝かせる。

とにかく忙しい。滝また滝。

もう何がどの滝だかワケワカラン笑ので
写真は順番テケトーです!!

4つ目か5つ目か、まあそんなあたりで出てきたこの7~8m程の滝。
高巻きで落ち口の高さあたりで浅いルンゼのトラバースがあるのだが
見てくれのいやらしさを嫌って上に上がっていくうちに
次の連瀑の2段目テラスまで巻き上がってしまった。
持ってきたのをこれ幸いとハンマーバイルを使いながら
ひやひやのクライムダウンで高度を戻したが
しょっぱさを感じたのはこのくらいであった。

この高巻きが終了したところで下を見ると、男女2人のパーティが4段滝の1段目を上ってくるところ
であった。
その後、この三重県から来られたYさんパーティーとは抜きつぬかれつ、
時折言葉を交わしながらのんびり遡行することになる。

滝→滝→滝→滝→滝→滝→滝→滝→滝→滝→滝→滝→・・・・・・・・・以下略

と、傾斜が弛んだところで前方に沢を横切るトラロープが。
はたしてここが遡行終了点だった。

Yさんパーティはここで装備解除して降りるようだ。

私はまたいずこかの沢での再会を約し この先の本流筋をさらに詰め金糞峠へ向かう。

この谷の、最初の一滴を見たい。

遡行終了点から大橋分岐へ歩みを進める。

平凡な緩やかな流れとなった谷は、明るい林の中をゆったりと流れてゆく。

両岸は程よい高さの台地状で明るく開け、土木工事の必要がないくらいに
そのまんま幕適地がより取り見取り。ここはよい!!乾いた枯れ木も事欠かない。

大橋分岐付近で、崩れた作業小屋の跡。

ほどなく金糞峠下の幕営地に。

杉の植林も交じるこの辺は、火のまわりやすい杉の枯れ枝が多くたき火は禁止だ。

ここからものの3分で金糞峠。

峠の地名に敬意を表し

カレーパンを喰らう。

そそくさと補給を終わらせ、装備を整理しなおしてから
縦走路を外れ西面の谷筋を辿り、水切れを探すと

このあたりで地面からしみだしが出てきている状況を確認した。
陽の光を浴びる最初の一滴。
進路を東の凹面に求め、縦走路に乗り上げて南比良峠を目指す。

南比良峠

小休止の後、大橋分岐方面へ西に転じる。
峠のすぐ下には、気持ち良い草原が広がり
2つほど、神座と思しき巨石が鎮座する。

30分足らずで大橋分岐。
そして再び遡行終了点から、今度は牛コバへの急な下りの登山道を下り

1時間少しで牛コバの林道終点へ降り立った。


距離・時間ともに遡行だけを見ると短いものではあったが、様々な要素が
凝縮した充実感のある遡行であった。
中級と目される沢で比較的自分の思い描いた通りに諸般こなせ、
今後につながる収穫のある山行であった。

無事に帰れたことを改めて山の神様に感謝。

入渓点で再び二礼二拍手一拝。

『山の神様、今日も一日、ありがとうございました。』

 

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