ひろみ,いちろー(記)
連休前半は阿弥陀北西稜へ。
腐った雪の腰~胸ラッセルに苦しみ、氷結が溶けて脆さ全開の岩にハラハラしましたが、そこそこな天気の下で絶景を楽しみながらの登攀でした。
0600 美濃戸
0800 登山道から北西稜取付きへ
1200 小ピーク着
1320 1P目スタート
1420 1P目終了
1500 2P目終了
1525 3P目終了
1610 4P目終了
1710 阿弥陀岳頂上
1900 行者小屋
1925 同発
2130 美濃戸
道の駅こぶちさわで2時間ほど仮眠して美濃戸口へ。
林道は全く凍結がなかったので車で美濃戸まで入ることができた。
南沢を行者小屋のすぐ手前まで登り、右へ逸れる。登山道を外れると、トレースはかすかになり、すぐに膝くらいまで雪に潜るようになった。
涸沢を思ったより長く登り、右手の樹林帯へ。ルンゼを渡って北西稜直下の露岩っぽいものを目指して急な樹林帯を登る。雪が深く胸ラッセル。露岩の正面に出てしまい、どうにも稜上へ上がれそうにないので右から巻くために再び胸ラッセルしながらトラバース。稜上に出てからさらにラッセルと藪漕ぎをこなしたところで右手後方からの明瞭なトレースに合流した
小ピークにてハーネスを装着。コンテで取付きを目指すが,支点が全く取れず,アンザイレンしている意味が無いばかりかむしろ危険だった。雪が少なくて脆い岩が露出している箇所も多く,緊張した。
1P目(III)。残雪上をトラバースした後に,ボロボロの草付きを登る。手も足も信用出来なくてグレードの割には大変だった。ペツルのハンガーボルトが打ってあるが,打ってある岩ごと崩壊しないかと心配だった。
終了点ではペツルとハーケンで支点を作っていたのだが,ビレイ中に足元の雪が崩れてテンションをかけた時にハーケンが簡単に抜けてしまった。固定分散にしておいて本当によかった。
2P目(III)。ルンゼ状を稜線まで。傾斜は寝ているがとにかく脆くて嫌な感じだった。
3P目(IV)。バンドを左へトラバース。雪があると悪いみたいだが,ほとんど登山道だった。
4P目(IV +A0)。一段上がって右へ。凹角のスラブを登り、稜の縁のガバを持ってマントルして終了。ここも雪は全くなし。最後の凹角スラブはフリーでも行けそうだったが、疲れ果てていたこともあり、落ちるよりはということでA0した。ひろみ氏はセカンドながらフリーで登ってきた。
余裕がなくてランナーの取り方がまるで初心者みたいだったのは反省
ここでも微妙にスタカットで登ったり,コンテに切り替えるときにロープを絡ませたりして時間をロス。このあたりは何とかしたい。
頂上で一休みして中岳沢経由で行者小屋へ。頂上直下の急斜面が意外と悪くてほとんど後ろ向きで降りた。